が、その前に味覚の話をしたいと思います。 大手飲料メーカーが、「日本人の味覚は、世界一繊細だと思う。」とPRしております。 果たして本当にそうなのでしょうか? 居住地域や環境が異なれば、採取できる食料も異なります。 それを考慮せずに、日本人の味覚の話はできないと思います。 例えば、「納豆」「鮒寿司」「くさや」「梅干し」などの味が分かるからと言って、それが優れていると言えるのでしょうか? 東京大学国際保健学専攻人類生態学教室准教授:梅崎昌裕先生の発表によれば、パプアニューギニア高地で暮らす人々は、40種類以上のサツマイモの味の違いが分かるそうです。 彼らから見れば、日本人の味覚は劣っていることになります。 参照: 梅崎昌裕(2011) 微妙な差異を愉しむ:パプアニューギニア高地人にとってのサツマイモ.Tasc Monthly, 423: 8-13. まんが「もやしもん」で有名になった、臭いが強いことで有名な食品、 「キビヤック:極圏に住むイヌイットやカラーリットなどの民族が作る伝統的な発酵食品(アザラシの中に海鳥を詰め込んで地中で発酵させる)」 |