掲載日: 2017年3月24日 18:55
3月24日、千葉県と宮城県で「高病原性鳥インフルエンザ(H5N6亜型)」の患畜が確認されたため、飼育されている鶏全てが殺処分されました。 この型は、中国と韓国で流行しているものと同型のため、渡り鳥などの野鳥によるウイルスの媒介が疑われます。
ただ、千葉県と宮城県という地理的に離れた場所で同時に感染が確認されたということは、既にウイルスは日本国内に入り込んでいると考えられます。次は、千葉と宮城以外で養鶏が盛んな、新潟や茨城などでの感染が予想されます。 感染が確認された鶏及び卵は当然出荷できないので、これから鶏肉や卵の価格上昇するリスクがあります。
チキンショック ブラジルでは、安全基準を満たしていない食肉が輸出されていることが明らかになりました。鶏肉の輸出量世界一のブラジルで発覚した事件なので、影響は世界中に及ぶのではないかと懸念されています。
参照:厚生労働省 ブラジルでの食肉の不正事件について
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掲載日: 2015年11月13日 18:25
肉シリーズも今回で終了します。 最後はニワトリです。
ニワトリは、肉用のブロイラーと採卵用のレイヤーとに分類されます。 ふだん我々が食用にしているものがブロイラーで、生後45日~60日で出荷されます。 ニワトリの肉は、若いほど柔らかく、高熱をかけると崩れてしまいます。 よって加工用の肉は、成鶏が使用されます。 ただし、上述の通りブロイラーは60日程度で出荷されてしまうので、成鶏はいません。 では、成鶏とは、どんなニワトリなのでしょうか? 一般に加工用として使用されるのは、廃鶏と呼ばれる採卵用として使用できなくなったニワトリです。 採卵用のレイヤーは、生後5か月くらいからタマゴを産み始めます。 そして生後12か月くらい経つと、タマゴが大きくなってくなるため規格外のタマゴが増え生産効率が落ちてきます。 そこで、1~2週間の間エサを与えず空腹状態にして羽を生え変わらせます。(これを強制換羽と呼びます) そうすることにより、羽が生え変わり、ニワトリが若返ります。 その後2か月ほどで、元の状態のタマゴを産み始めますが、8か月ほどでまたタマゴが大きくなってしまいます。 合計20か月ほど採卵させた後に、多くの養鶏場では、この際にニワトリの入れ替えを行います。 |
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