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マラリア

虫と化学物質、どっちが怖い?

今、世間を騒がせている「ヒアリ」ですが、どうやら既に日本に定着している可能性もありそうです。また、猫からヒトへの感染が世界で初めてか確認されたSFTSを媒介する「マダニ」も、注目を集めているようです。
「ヒアリ」も「マダニ」も、市販の虫よけスプレーで十分な防除効果が得られます。その市販の虫よけスプレーで最も使用されている成分が「ディート」です。
「ディート」は、もともと蚊やダニの忌避剤としてアメリカ軍によって開発された成分ですので、世間で言われているような農薬ではありません。ただ、体内に入ると、毒性を示すことがあるので、使用する際には使用上の注意をよく読むようにしてください。ポイントは体内に入れない事です。
最も有効な使用方法は、長袖・長ズボン・ブーツを着用の上、ズボンのすそはブーツの中に入れる。そのうえで、衣服の上から虫よけスプレーをかける。その際に、顔と手にはかけないこと。(顔にかけると、目と口から体内に入る可能性があります。手は、顔に触れる可能性があるため。)



本来の使用方法から考えると、虫よけスプレーは、日本では少々安易に使用されているように感じます。ただ、かわいい我が子を虫から守りたいという気持ちは理解できます。

世界三大感染症について

HIV/AIDS・結核・マラリアの3つが世界三大感染症です。
結核やマラリアは過去の病気と思われているかもしれませんが、衛生状況の悪い新興国やマラリア蔓延エリアでは患者数も多く、重要な問題になっています。
インドでは、手に入りにくい患者のサンプルも(三大感染症の患者全てがいるため)比較的容易に手に入るため、国際的な製薬会社の研究員が大学や研究所などで新薬などを開発していました。私が以前勤めていた会社でも、結核の迅速診断法の開発をインドの企業と開発していました。結核菌を培養する培養法では、結果が出るまでに最低でも4週間かかります。一方で遺伝子検査などの迅速法ではコストがかかり過ぎます。安価で迅速な検査法の開発が課題です。
マラリア・HIVにも同様の課題があります。

先日、会社員時代からお世話になっていたマーケティングの師匠が、久しぶりに時間ができたということで近況報告会を開催されたので参加してきました。
雑誌や内閣府などのイベントでご存じの方もいるかと思いますが、Malaria No more Japanという日本で唯一のマラリアに関する国際NPO法人で専務理事をしている水野達男さんです。
ほぼ10年ぶりにお会いしましたが、以前よりも元気で生き生きしていたのが印象的でした。

ノーベル賞

受賞することが大変な名誉である「ノーベル賞」ですが、2015年は(現在のところ)日本人2名の受賞が決まり、メディアはお祭り騒ぎです。
物理学賞受賞の梶田教授は、マクドナルド教授との共同研究が評価され貢献度は1/2づつです。
しかし、医学・生理学賞の大村教授は、貢献度を1/4で評価されています。
残りの1/4がキャンベル教授で、1/2はトゥー・ユーユー氏です。
大村教授とキャンベル教授は、「回虫寄生虫症の治療法の発見」、トゥー・ユーユー氏は、「マラリアの治療法の発見」が受賞理由となっています。
Novel Prizes 2015:

ノーベル賞を受賞するような研究ですから、多くの人が関わっていることは簡単に想像できます。
しかし、今回の医学・生理学賞は、回虫とマラリアで全く別個の研究をしているのに一緒に評価されてしまっているというのが少し悔しいです。
いろいろな理由があるんだろうとは思いますが、なんだかもやもやしたものが残ります。