前回は、日本人とお風呂についての文化的な背景を探ってみました。 今回は、衛生面や効果・効能について考えてみましょう。 よく「人間は菌と共生している」と表現されます。 腸内細菌がいなければ栄養を吸収できませんし、皮膚常在菌がいなければ肌のバリア機能が保たれずに、紫外線や病原性菌の影響が大きくなります。 諸説ありますが、体臭さえ気にならなければ入浴は3日に1度程度でも健康には全く問題ないようです。 日本人は清潔好きなので、ほとんどの人が頭も身体も洗浄剤を使用していると言われています。 私は、頭を洗う際にはシャンプーを使用しますが、洗浄剤を使用して身体を洗うのは月に1~2回程度です。 洗浄剤を多用すると、皮膚常在菌と共に皮膚に必要な油分まで落としてしまい、肌トラブルの原因となる可能性があります。 また、湯船にしっかりとつかる(15分以上)と、皮膚常在菌は大幅に減少してしまうそうです。 湯船につかった後は、完全に汗を拭きとらないことが重要になります。 そうすることによって、皮膚のpHは弱酸性に保たれますので、アルカリ温泉に入った際には特に注意が必要です。 2、効果・効能 お風呂の効果は大きく3つに分けられます。 |