みなさんも、人生で一度くらいは「ダイエット」に挑戦したことがあるのではないでしょうか? 食事の制限と運動を取り入れる方法が主流です。 しかし、その運動の効果には個人差がありました。なかなか運動の効果があらわれない人と、運動することで直ぐに体重減少につながる人がいましたが、その原因はなかなか解明されてきませんでした。 今回、金沢大学・同志社大学・筑波大学などの研究チームによって「運動抵抗性」と呼ぶべき病態が明らかになりました。これにより、運動による効果の個人差を、ある程度説明できるようになりました。 参照:国立大学法人金沢大学 研究トピック 肝臓由来のホルモン(ヘパトカイン)の1種である、「セレノプロテインP」を持たないマウスと通常のマウスで、同じ強度・同じ時間の運動の効果を比較しました。その結果、セレノプロテインPを持たないマウスは、通常のマウスと比較して2倍以上の運動による効果が得られました。 この結果と健常者による臨床研究によって、血中セレノプロテインP濃度が高い人は、運動による様々な効果を得られにくいことが分かりました。 |