2017年の現在において、新生児の30人に1人は体外受精によって誕生していると言われています。 ところが、生命の選別になるとして、受精卵の検査は行われていませんでした。 ところがやっと日本産科婦人科学会が、「着床前スクリーニングの臨床研究」を開始することを明らかにしました。 参照:日本産科婦人科学会 対象となるのは、35歳から42歳までの、流産を2回以上経験した女性90人と、体外受精を3回以上しても成功しなかった女性90人の合わせて180人です。 スクリーニングを行ったグループと行わなかったグループの2つに分け、流産の確率や出生率に差が出るかなどを調べます。 もともと自然妊娠率が下がってくる年齢、かつ体外受精しにくい体質だと考えられる患者を対象にしていることから、「有用性あり」との結果ありきの研究だと思われます。 高齢での妊娠・出産で起こりやすい染色体異常(18トリソミー、21トリソミーなど)は、スクリーニングによって子宮に戻されるリスクが限りなく0になります。 ただし、このことが命の選別につながるという指摘もあります。 個人的には「着床前スクリーニング」に賛成です。明らかに異常が見られる受精卵を子宮に戻すというのは、おかしい行為です。 |