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がんについて その3

がんの予防法ではなく、最新の話題が届きましたのでそちらを先に紹介します。

今まで、人間の細胞はブドウ糖(グルコース)をエネルギー源にしているとされていました。
ところが、MIT(マサチューセッツ工科大学)の最新研究によって、がん細胞の分裂で最もエネルギーとして利用されているのはブドウ糖ではなくアミノ酸であることが判明しました。

がん細胞が分裂する際に何をエネルギー源にしているのかを観察するために、Heiden准教授は複数のがん細胞と通常の体細胞に異なる栄養素を与え、細胞の変化を観察しました。
実験は、栄養素中のC(炭素)とN(窒素)に標識を施し、どれだけ細胞構築に利用されたかをわかるようにしました。
細胞分裂の前後で細胞の重さを量ると、ブドウ糖・グルタミン・グルタミン以外のアミノ酸を栄養として与えた細胞が体積を大きく増やしていることが分かりました。
そして、細胞がどれだけのCを利用して細胞を構築したのかを測定したところ、ブドウ糖で10~15%、グルタミンは10%でしたが、アミノ酸はなんと新しい細胞の20~40%を構築するのに利用されていました。

参照:MIT News on campus and around the world  March 7, 2016

これがなぜ重要かというと、現在最もがんの早期発見に貢献しているPET検査(Positron Emission Topography /陽電子放射断層撮影)では、がん細胞が通常細胞よりも多くのブドウ糖を取り込む性質を利用しているからです。
この検査には、細胞に糖を取り込ませる性質上いくつかの弱点がありますが、アミノ酸を利用した検査によって克服できる可能性がでてきました。
今までPETが苦手としていた、
1、ブドウ糖を取りこまないタイプのがん細胞
2、糖尿病の患者
3、脳や心臓など、もともとブドウ糖を多く取り込む臓器
などでも検査できるよう開発が待たれます。

また治療の分野では、がん細胞に対して特定のアミノ酸の取り込みを阻害することにより、がん細胞の生育を抑制できる可能性があります。

早く追加の実験結果が公表されることを願います。

がんについて その3に対する0件のコメント:

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