最近では、毎日のように高齢者による自動車事故のニュースが報道されています。今日は、私の住む自宅から100mも離れていない場所で、園児が複数名巻き込まれる事故が発生しました。統計から考えれば、日本の人口は減少しているので、高齢者の免許保有割合は今後も増加します。現在、免許保有者に対する75歳以上の割合はおよそ7%なので、今後は10%を超えていくでしょう。運転する高齢者の増加が問題その①です。 問題その②は高齢者特有の問題です。視力・聴力・判断能力、とっさの対応能力等の低下、自己客観視ができない、体力不足で長時間の運転ができない、などの事由です。日本国内の交通事故件数は横ばい、死亡件数は減少の傾向にあるにも関わらず、75歳以上の高齢者の死亡事故については毎年1%程度の上昇傾向を続けており、全体の13.5%を占めています。最も多い理由は、ハンドルの操作ミスとアクセルとブレーキの間違いです。その理由からも、高齢者特有の事情が見えてきます。 ”緊急事態に対応できていない”ということです。自動車メーカー各社は、衝突被害軽減ブレーキや自動運転、アクセル踏み間違い防止システムなどのシステムを開発していますが、実用レベルになるにはもう少し時間がかかりそうです。 |