2000年前半に問題になった狂牛病(BSE-Bovine Spongiform Encephalopathy)ですが、その悪夢が再び起こる可能性が高くなってきました。今回はフィンランドの野生のヘラ鹿での発生なので、日本においてはそれほど大きな問題にはならないでしょうが、いつ他の動物に感染するかどうかも分からないので注視する必要があります。 そもそも、この病気の正式名称はTSE(Transmissible Spongiform Encephalopathy)といい、日本語では「伝達性海綿状脳症」となります。これが、牛においての病名はBSE日本語では「狂牛病」、今回の鹿においてはCWD(Chronic Wasting Disease)、日本語では「鹿慢性消耗性疾患」となります。 医薬品医療機器総合機構・2018年4月13日付通知 ヘラ鹿は、現地では普通に食べられているようです。それ以外に輸出用としては、犬や猫用フードの原料などに加工されている可能性があるようです。犬食文化のある中国・韓国やアジアの一部の国では、人への感染への注意が必要になるかもしれません。 |