そこで最近にわかに話題になっているのが、BSL4施設の稼働問題です。 BSLはWHOで国際的に規定されている基準で、Bio Safety Level の略称です。 1から4までが規定されており、4が最高レベルです。 日本では、BSL4施設は2カ所しかありません。 国立感染症研究所村山庁舎と理化学研究所の筑波研究所です。 しかし、両施設とも近隣住民の反対などがありBSL4施設としての稼働はしていません。 そんな訳で、BSL4で扱う必要のある病原体が日本国内で発見されても、取り扱うことができずにアメリカのCDC(アメリカ疾病対策センター)やNIH(アメリカ国立衛生研究所)などの機関へ送付することくらいしかできません。 そんな中、長崎大学にBSL4施設を設置するという動きがでてきました。 もし長崎大学に設置・稼働されることになれば、日本で最新最先端のBSL4研究は長崎でしか行えなくなります。 これは厚生労働省としては面白くないですよね? そこで、村山庁舎のBSL4施設を稼働させる動きが活発化してきました。 今後の動きに注目です。 参照: 厚生労働省 病原体等の名称と疾患名称の対照表 |